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Clueとは?

不登校は面白い人生の幕開けだ

経験者にしか出来ないことがたくさんある【後編】

土井 貴仁

不登校経験を乗り越えた土井さんですが、不眠症との闘いは続きました。自分の辛かった経験をどう活かして、新たなチャレンジをしているのでしょうか。後編では現在の土井さんの活動に迫ります。※前編はこちら :不眠症から不登校。親が変わってくれたから自分も変わることが出来た【前編】

ルネサンス高等学校

─高校には進学を?

はい。当時、中学校3年生の時の内申しか見ない制度があり、第一志望の高校に入ることが出来ました。

しかし、不眠症は更にが酷くなり、寝れても3時間程度という日々が続きました。

─寝れないと体がだるい感じに?

体もだるいですが、どちらかというと精神的な体力がなくなるというか…。

自分の中では、踏ん張りが効かなくなるというのが一番近い感覚です。

元々、学校に行くことが人より大変だなと思うことがありました。眠れないので朝は眠いですし、体がしんどいのは常にだったんで。

進学校だったので拘束時間が長かったのもあり、次第に休みがちになりました。

その後、通信制高校に転入するか、留年するか、学校を辞めて自分で勉強するかという選択肢の中、自分で勉強するという道を選択することにしました。

中学生の頃に、1人で勉強していたのもあり、高校も行けなくなってからの方が成績が良くなりました。

自分がどういう環境だったら、成果を1番残すことが出来るのかわかってきたのでその選択肢を選びました。

そこからは自宅で勉強する日々が始まったんですが、高校の友だちが仲良くしてくれて、遊びに行ったり、集まる機会にも呼んでくれたので、学校に行っていないこと以外は普通の高校生と同じ環境で過ごすことが出来ました。

そういったことが出来たのは、中学生の時に不登校をした経験があったからだと思います。

─その後は大学に進学を?

そうですね、一浪をして神戸大学に進学しました。

実は、最初の受験の時に、試験内容が解ける解けないではなく、不眠症の影響で試験中に睡魔が襲ってきてしまい、寝たか回答を書いていないかで一浪をしました。

その経験があり、睡眠薬を飲み始めるようになりました。






─不眠症に対する対策をし始めたのはいつから?

浪人をした年からですね。不眠症だということには気付いていたんですが、病院に行くのも怖いし、薬を飲むのも怖いという印象がありました。

薬を飲むのは最終手段だと思っていたんですが、受験に失敗したので飲むようになりました。

─飲むようになったら体調は変わった?

少しは眠れるようになりました。3時間くらいだったのが4時間半になったかなという感じです。

寝始めると、眠れるのは眠れるんですが、他の人よりも寝付きが悪いんです。

例えば4時に寝て12時に起きるとかのリズムなら大丈夫なんですが、現実的には朝起きなくてはいけないので、そのくらいの睡眠時間になってしまう。

人より2〜3時間くらいタイミングがずれているという感じですね。

─大学は通うことが出来た?

大学は4年間で単位を取れば良かったので時間に余裕がある分、小中高に比べて自分のペースを保てたので通うことが出来ました。

─その後は就職を?

そうですね。ソーシャル・ベンチャー系の企業に就職をしました。発達障害の子たちが通う学習塾で指導員として働きました。

─どのくらいの期間働いたのですか?

半年です。体力の限界がきたので、辞職をして実家に帰ることにしました。

その後は、塾で働きつつ、睡眠関連の起業を考え始めました。

その時、不登校の子を支援する会社をやられている方に声を掛けて頂き、一緒にやることになりました。

どれが自分に合った働きかたなのかな模索しながら、そのうちどれかが自分の特性に合って、うまくいけばいいかなという感覚で、マイペースにすすめていました。

─睡眠に関する事業はどのようなことを?

メインでやっているのは、睡眠を改善するWebサービスを開発しています。

認知行動療法を活用したものになるんですが、認知行動療法は鬱病の治療方法としては有名なんですが、実はそれ以上に不眠症に効果が高いんです。

不眠は睡眠にとって良くない習慣を続けることによって、体の中に条件付けが出来てしまうということが理由とされています。

例えば、眠れないのにずっと布団の中にいるとか、布団の中で関係のないことをしてしまうとか。そうすると、無意識に体がこの布団は起きるべきところなんだなと認識してしまうんです。

そうすると、最初はストレスなどの明確な理由で眠れなかったとしても、ストレスがなくなった後も体が明確に覚えているので布団に入ったら余計に目が覚めるんです。

逆に布団の中で眠れない人でも、条件づけが出来ていないと、ソファーや旅行先、乗り物など他の場所で眠れたりするんです。

それをみんな知らないので、どうやって治せばいいのかわからなく、対処療法などで薬を飲んだり一時的にしのいでしまう。

行動と考え方を変えていくと、布団と眠れるということが繋がり、それが条件付けられていくので、次第に眠れるようになっていくという感じです。

─認知行動療法とWebサービスがどのように繋がる?

不眠症に対する認知行動療法の問題は、海外ではそいうい病院が割とあるんですが、今の日本ではほとんどないんです。

薬を使わないので、患者さんのニーズには合っているんですが、実践できるところが少ないということと認知度が低い。

良い方法なのに知らない人が多く、知っていたとしてもワークブックなどは売っているんですが、自分一人ではなかなか実践出来ない。

不眠の人は特有の考え方があり、例えば「今日眠れなかったら明日失敗してしまう」とか、すぐに不安になってしまったり、独特な思考の癖を持っています。

それを変えていけるようなプログラムを組む感じになります。

─いつリリースする?

2016年度内目標(2017年3月まで)でリリースする予定です。

─ターゲットは実際に不眠症と診断されている人?

不眠症と診断されている人は、実際に不眠の疑いがある人の中でごく一部なんです。病院に行っている人は、実際に症状がある人の4分の1くらいで、病院に行っていない人も不眠症の疑いがある人は5人に1人くらいいるんです。

じゃあ何で治療しないかというと、まずは病院や薬が怖いという印象があったりします。

他にも「眠れなくて苦しいんだけど周りに言うことじゃない」、「何か行動を起こすことではない」、「こんなことを相談しても甘えていると思われたりする」などの様々な理由で、我慢しなければいけないと思っている人が多いんです。

実は医学的なレベルからすると、もっとたくさんの人が治療を受けなくてはいけないんです。

なので、どちらかというと治療が受けれていない人をメインのターゲットにしたいなと思っています。

病院にも行かなかったり、周りにも言えない人たちにも、しっかりと効果があるようなサービスにしていきたいなと思います。

─今悩んでいる人たちにメッセージは?

自分もそうなんですが、自分の問題で不登校になる子は、必ずどこかのタイミングでつまずくと思うんです。

完璧主義だったり、社会との距離感が上手くいかなかったり。そうすると、今のタイミングで乗り越えることはためになるし、もしかしたら誰かのために役に立つことが出来る可能性も秘めている。

経験者にしか出来ないことがたくさんあるので、それが将来的に活きていくこともある。そういう風に感じてくれたら良いなと思います。






<土井 貴仁>

幼い頃からの不眠や完璧主義な性格が理由で、中学と高校で不登校を経験する。高認を獲得した後に、神戸大学に進学。新卒でソーシャル・ベンチャーに就職するも、不眠を理由に退職。

その後、薬を使わない不眠治療として有効である認知行動療法に出会い、10年以上の不眠を克服。現在は、同じように不眠で苦しむ人を1人でも減らすために起業し、不眠改善サービスの開発を行っている。2015年には、ビジネスコンテストで最優秀賞を獲得。また、ライフワークとして不登校支援も行っている。

ルネサンス高等学校


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不登校生の一番の理解者は、元不登校生です
私たちも味わったその経験を、現在の不登校生にお話します。

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