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対人恐怖症からの克服する方法とは?【後編】

早野智則

早稲田大学に進学することが出来た早野さんですが入学してからが大変だったみたいですが、その理由を後半ではインタビューさせていただきました。※前編はこちら :悪徳裁判官のように自分自身を裁いていた学生時代【前編】

─早稲田大学に入学した後、何故大変だった?

受験で頑張って消耗してしまったのと、元々の自分自身の中にある心理的な問題は解決してなかったんです。

受験疲れで精神エネルギーが低下してしまい、かといって人生に望みがあったわけではなく、更に受験に成功して世の中なめてますみたいな感覚が重なって、ことごとくうまくいかなかった(笑)

バイトでも勉強でもサークルでも、本来きちんとやるところを全くやる気力も、やろうとする意思もなかったのに加えて、元々不器用なところや自分を傷めつけるみたいなところがあったので…。

自分を責める行為は治ってなかった?

治ってなかったですね。そこから対人恐怖症になりました

大学に入ってから対人恐怖症に?

そうですね、それまでは無気力みたいな感覚はあったんですが、対人恐怖症などは遠い世界だと思ってました

「まさか自分が」みたいな感じです。最初は認めたくないという気持ちがあり、騙し騙し生きていました

これからは真面目に社会の枠で生きていこうという気持ちが自分の中であったんですが、社会は◯だけど自分は×みたいな気持ちが解決出来てなかった

対人恐怖症だと気付いたきっかけは?

今は普通に人と話せますが、人と話す時にすごく緊張するようになりました。当時は普通に人と話せる日が来ると思っていなかった

病院には行ったりした?

心療内科にまずは行きました。そこで薬を貰ったんですが、緊張を緩和するような薬を貰ったので眠くなる感じでした。

だったら酒でも飲んだほうがいいじゃんみたいな(笑)

後は先生が好きになれないのもあり、今考えれば薬漬けにさせるよりかは良かったと思います。

その後、対人恐怖症に対しての色んな本を読んだり勉強をしました。荒療治系と論理系の治療方法があるんですが、最初は荒療治系にチャレンジしました。

度胸がないから対人恐怖症になると思い、バンジージャンプにチャレンジしたり、渋谷のハチ公の前で演説にチャレンジしたりしました(笑)

ハチ公の前で何の演説を?

「みなさ~ん、今日は良い天気ですね」みたいな感じです(笑)バンジージャンプも演説もすごくスッキリするんですが、3日くらいするとまた元に戻っちゃう(笑)

付き合ってくれた友達がいるんですが、友達は対人恐怖症じゃないのに出来ないけど、自分は対人恐怖症なのに出来る。てことは、そういうことじゃないんじゃないかということに気付きました(笑)

人生経験としては良いけど、メソットとして問題があるんじゃないかと思いました。もう1つあったのが「人が怖いのを克服するためにナンパをしてこい」というものもありました(笑)

対人恐怖症なのにナンパは平気でした(笑)不思議だなと思ってたんですが、今考えると枠の中に自分を押し殺した時により症状が出るんだなと思います。

苦手意識が出来た所に行くと症状が出るんですが、当時は論理的に分析するというのがなかったのでわからなかったんです。

付き合ってくれる友達に対しては平気だった?

平気じゃなくて、めちゃくちゃ緊張しましたね。エネルギーを無駄に使って疲れていました。

不登校の子たちが、学校に行って普通に帰ってきたけど、疲れたという気持ちは非常にわかります

人が気を使わなくて良いところに気を使う?

そうですね、例えば引越し屋さんが重たい荷物を持って運んでいたら、ちょっとした段差でも普段気付かないところに気付くじゃないですか?

普段日常生活で、ちょっとしたプレッシャーとかにも敏感に反応する感じです。






どうやって克服した?

認知療法という本を読んでかなり良くなりました。森田療法というのでも良くなり、人生の目標が出来るとエネルギーが湧いてきました

認知療法とは何?

自分の中にある考え方が妥当かどうかを判断する感じです。例えば自分が自分を責めている理由を分析して、それを排除していく。

人に弱いところを見せるのが×だと思っていたけどそれは無理なんだなとか、考え方を変えていくと楽になっていく感じです。

森田療法は弱いところがわかっても放り出さないで、弱いところは誰しもあるので言い訳にしないで、それをありのままに認めて進んでいこうという考え方です。

バイトをしてもしても就活をしても、対人恐怖症のせいで他の人が良く出来ているように見えることもあるけどそれはしょうがない

調度いいハンデと捉えて頑張ろうみたいな感じです。

認知療法をやってある程度、気持ちを楽にしてから、森田療法であるがままで突撃していく

自分で自分を裁くとはどういうこと?

例えば人よりも出来ていないと×なんですが、頑張って人より出来て優越感を感じたりしたらそれも×なんですよね。

自分が×というのはどういう感覚?

心のなかで自分はダメなやつだな、自分は馬鹿だなとか思ってしまう感じです。自分で自分の悪口を言う感覚です。

常に自分がいてもう一人の誰かがいるみたいな?

そうですね。もう一人の誰かをすごく良い人に変えたんですよ。

そしたら段々楽になりました。それが認知療法ですね。

だんだんと自分が緊張しているからとかいうことを気にしないようになってくるんですよ。後は、周りの人が良い人で助けられて良くなっていった感じです。

周りの人にも助けられた?

助けられましたね。当時は対人恐怖症でフリーターにすらなれないんじゃないかと思ってました。

就職予備校に行った時に、就職予備校のコーチが良い人で助けられました。

最終的に就職予備校で変われた?

そうですね、そこが最終的に後押しになって就職出来た感じです。

その前にインターンシップをしたんですが、その時にいた上司の人がすごく良い人でその影響もあります。

就職先はどのような会社に?

中小企業などのコンサルティング会社に入りました。

最初の就職先はどのくらい勤めた?

独立するまで1社目のところに7年くらいました。

きつい会社だったので、出社拒否を2回くらいしたんですが、良い人が多いから笑ってすまされる感じでした。

見えない段差がいっぱいあるので、普段よりも考えるようになるんです。就職先にも気を使ったし、就職したところ自分を助けてくれるような人をたぐり寄せるように作戦を練ったりしました。

そういうことが無意識にするようになりました。

その後はどうして独立を?

就職した会社が40歳くらいまでに独立をしましょうという会社で、他のメンバーがうまくいったのと、大学でうまく行かなかった時に将来心を自由をするみたいな仕事をしたいという考えがあり、独立をしました。

今の仕事はどういうお仕事?

不登校の子の支援をするお仕事でアドバイザーや家庭教師や遊び相手などです。

親御さんやお子さんの相談にのったり、自分が一番苦しかった時に「こういう人がいれば良いな」という人を目指しています。

やってることは違えど、コンサルティング会社にいたときと根本は変わらない感じです。コンサルティング会社も店長がイライラして壁に穴を空けたり、不登校の子の家庭も壁に穴が空いてたり、自分のうちも壁に穴が空いてたりするので(笑)

今後はどういう事業展開を?

テクノロジーが発達してきているので、そういうことを利用して不登校を支援していきたいです。

バーチャルリアリティが発展していて、うつ病の人の見え方や元気な人の見え方など体験出来るようになってきました。

親御さんが「この子こんなに元気がないのかしら」とか、なかなか理解が出来ないと思うんですが、バーチャルで同じような世界を見ることが出来たら、家から出ない理由をわかってくれたり、今の活動にテクノロジーの力を借りてもっと楽にしていければと考えています。






大切なのは心の問題

早稲田大学に進学するも対人恐怖症に悩まされた早野さんですが大切なのは大学進学より何よりも、自分の心と上手く向き合って生きていくことだと考えさせられます。また、そこに気付くことが出来ない人たちがたくさんいます。多くの人が気付くことが出来たら、もっと一人一人が生きやすい世の中になっていくのではないでしょうか。

<早野智則>

高校中退後、大検定(高卒認定試験)を取得。その後、早稲田大学に合格するも対人恐怖症になる。克服し、中小企業のコンサルティング会社に7年間勤務。現在は不登校支援団体の株式会社FCファナッチ代表として、カウンセリングと家庭教師を行っている。

ルネサンス高等学校



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