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考えを言葉に出来るようになること【後編】

山田あかね

東京大学に無事に進学された山田さんですが、< a href="http://www.philo-kokugo.com/" target="_blank" rel="nofollow">「フィロソフィア国語教室」を始めるまではどのような経緯があるのでしょうか。※前編はこちら :入院生活、高校中退からの東京大学進学。自分で決めたからこそ歩めた道【前編】

ルネサンス高等学校

─大学はご自身の選んだ道なので楽しく通えた?

そうですね。学食とか研究室とかは苦手でしたが、勉強に関してはこれまでと同じような方法で「読んで調べて書く」というシンプルなパターンで進められました。

─黙々とご自身でやるのが好き?

中学生の頃から1人で読んで書くというのをやっていたので。

─中学生の頃から勉強は好きだった?

そういうわけでもないんですが、勉強をしていると他のことを考えなくてすむのと、何でもやり過ぎてしまうので、勉強もやりだしたら覚えるまでやっていました。

例えるなら、ジグソーパズルとかゲームとかも、やりだすと終るまで寝れないみたいな感覚があるじゃないですか?勉強もその延長にあるような感じです。

─大学を卒業されて塾のご職業に就いた?

いえ、最初は公務員でした。

─公務員を目指された理由は?

就職をどうしようかと考えた時、お金を稼ぐのがすごく怖くなりました。






─お金を稼ぐのが怖いとはどういうこと?

自分に自信がなかったので、お金を貰うということに自信がなかったんだと思います。

そんなに大きな価値を自分が与えられないと思っていたので、そうすると自分が奪っているような感覚になってしまうというか…。それから、お金をいっぱい稼ぐのが下品だなという考えもありました。その辺が自分の中で折り合いがつかなくて…。

公務員の仕事に関する説明があった時、「お金を稼ぐのが公務員以外の一般の人たちの仕事」だとすると公務員は、「預かったお金を活用するのが仕事」ですよみないなことを言われました。合理性があれば良いのかなと思い公務員になりました。

─どのくらい働いた?

2年間くらいですね。公務員として実際に働いてみると、完璧主義で手を抜けない性格なので、スピード感をもってきっちり仕事は出来ました。でもその代わりにそ体に蕁麻疹が出たりしました。

大人数で仕事をする中で、周りとの兼ね合いばかりを気にしてしまい、変な疲れ方をしてしまいました。

─体に不調が出てしまうんですね。公務員を退職されたのはそのような影響からからですか?

元々、何年かしたら公務員を辞めようと考えていて、大学時代の先輩にあたる今の上司に、ゆくゆくは自分の教室を開きたいと相談していました。

自分が今まで好きだった「書いたり読んだり」とは全然違うことをやっていたので、自分の適性に戻りたいという気持ちもありました。






─その後は今の塾の仕事を?

そうですね。大学の頃から塾を持ちたいなというのがあったんですが、世間知らずみたいなところがあると思ったので、一旦は組織などに所属してからだと考えていました。

─何故塾?

学校以外の場所に興味があり、私にとって、塾や予備校が居心地のいい場所だったんです。

子供たちやその親に勉強する場所を「通わなくてはいけない場所」ではなく、「通いたいから通っている場所」というスタンスで選んで欲しいという気持ちがありました。

記憶して偏差値を比べられるというのが塾の普通のスタンスだとしたら、国語などの書くこと専門の塾もあってもいいのかなと思いました。

学校に行く理由を自分で探せたり、自分の考えてることをまとめて言葉に出来る場所があった方がいいなと思いました。

─それによってご自身が支えられてきたからこそという感じなんですね。

そうですね。私もそういう場所や小論文があったので、社会復帰という言い方は違いますが、思春期のモヤモヤしたものを吐き出せたかなと思ったので。

─小論文というのは具体的にはどんなことをする?

本当に色々あるんですが、例えば「自由とは何かを書きなさい」という大まかな枠組みのものもありますし、「子どもが減っていて高齢者はが増えてきていますよね。じゃあどうしますか?」など具体的に書くのもあります。

─なるほど。色んな知識がない書けなさそうですね。だから色んな本を読むって感じなんですね。

ただ知識だけが必要なわけではないですね。

私が本をたくさん読んだ理由は、「自分の考えと他の人たちが考えていることは違うんじゃないか」という思いが強かったんです。

だからと言って、自分の考えていることが間違えているとも思えなくて、相手に共感できるような言葉や表現が欲しかったんです。

それを書いたり出来るのが小論文の良さだと思います。

─塾はどの年代の生徒が?

小学校1年生〜19歳位まで様々な年代の人がいます。

─幅広いですね。「小論文を教える」ということに対しての具体的なイメージがわかないんですが、どういう風に教えていらっしゃるんですか?

「自分の考えていることを言葉にする」ということは、難しい子にとっては難しいので、そういう子たちには、質問形式でおしゃべりをし、しゃべったことを書いてもらったりしています。

後は、他の人が書いた文章をきちんと読んで、相手の言いたいことは何かということを考えてもらっています。そうすると、それに対して必ず自分の感情が生まれてくるので、それを書いてもらうようにしています。

─小論文に興味を持ったのは、自分の気持ちを誰かに伝えるのに苦戦した過去があったから?

そうだと思います。入院した時がまずそうで、「お前は病気だ」と言われた時に「私は病気じゃないです。なぜならこうです」という言葉が出なかった。

大人を論破出来ないというか、大人に従うしかないというのが子どもの辛いところじゃないですか?

入院中は、精神科の先生も来てくれていたんですが、それが狂っていると言われているみたいでショックでした。「私は病気じゃない」と言いたかったんですが、言葉が足りなくて言い返せなかったので「早く大人にならなくては、働かなくては」という気持ちが強かったんです。

そこが逆に「知識を付けなくては」という必死さに繋がったんだとも思います。

自分が学校に行っていないという劣等感もありつつ、学校に行ってない子たちが悪いのかと言えばそうではない。学校に行かないことに対して、肯定したいけれどその言葉が足りない。

周りの大人に「違うんだ」ということは言えても、論理立てて話せないので、どんどん気持ちが閉じていってしまうという循環を変えたかったんです。

─今後はどのような方針や活動を?

小学校1年生から高校3年生までの子たちは、学校に通わないことに対するリスクが高すぎるというのを感じています。

保育園は、「うちの子はまだ幼いから通わせない」というのは良くある話で、大学も選択がたくさんある。でも小学生から高校生までは、学校に通わないことに対して、親や子どもに掛かるプレッシャーや周りの視線、就職に関してもリスクが高い。

そのために、学校の代わりに居場所になって勉強が出来るところを作っておきたいという思いがあります。

学校に通っていても通っていなくても、「自分の考えを言葉に出来る自由さ」を大人になるまでに身につけられると楽になることがあると思います。






自分の考えを言葉にする

自分の思いを言葉に出来なかったからこそ、そこを打破したいがために東京大学に進学することが出来た山田さん。学校の代わりになる居場所がたくさんあった方が良いという意見には非常に共感出来ました。

<山田 あかね>

中学時代に約1年半の入院生活、高校中退後、東京大学に進学。その後、公務員を経て「フィロソフィア国語教室」経営兼西荻教室長。

ルネサンス高等学校



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