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不登校は面白い人生の幕開けだ

経験を自身の強みに変え人材会社に入社【後編】

富田あや

不登校から脱出した富田さん。しかしそこはスタートラインでした。そこから更にどう立ち直っていき、経験を強みに変えていったかをインタビューしました。※前編はこちら : 不登校という経験を自身の強みに変えていき大手人材会社に入社するまで【前編】

ルネサンス高等学校

──その後はどういう経験を?

学校には行けるものになったものの、急に人を信用できるまでには至りませんでした。いじめた子たちと和解できたとはいえ、小学校時代に、ころっと態度が変わってしまったというのは事実です。

人に対して怖いなという部分は、まだ抜けなくて……。

友達も出来たけど、どうしても疑ってしまうというか……。この子に相談したら後々ばらされるんじゃないかとか疑心暗鬼になっていました。

そんな中、中3の12月くらいにプチ事件がありました。「死んでやる」と言って、制服を着たまま飛び出してしまったことがあったんです。

当時の担任だった先生が、絵に描いたような熱血教師で、その方がいらしたからこそ今があると思います。私が飛び出した時に、言っていいのかわかりませんが、授業を自習にして探しにきてくれました。

事件が起こる前にも散々、相談にのってもらってお世話になっていました。それにも関わらず、この時は相談せずに自分で抱えこんで突然いなくなってしまったんです。

学校に復帰してから、1日も休まずに学校に行ってたんですが、この事件がある種の先生にとっての裏切りみたいな……。すごく自分が真摯に向き合ってきた生徒が、何も言わずにいなくなってしまった。支えてくれた友達も裏切るような行為だった。

ちょっとニュアンスは違うかもしれないですが、愛情を込めて先生が私のことを「叩いてもいいですか?」と母に言ったんです。

その時に母の先生への対応が物凄く印象的で……。「やっと先生を信用できそうなとこまできている。そんな時に先生に叩かれたりしたら、誰も信じれなくなっちゃうと思うんでやめてください」と。

私には弟がいるんですが、弟が病気を持っていて幼少期から弟の方につきっきりでした。同じ風邪を引いた時も、弟は重大なことになりうるので、手をかけていて、自分との扱いの違いを感じていました。

自分はいらないんじゃないか?とまではいかないけど、どうしても弟ばかりだなと思って生きてきた人生でした。

不登校になって、初めて親に心配をかけました。親は「なんであなたまで……」という感じでした。そのことを先生に話してくれたみたいで、弟ばかりになってということを母も感じていてくれていたことに気付けました。

小学校時代のいじめ以来、初めて人を、先生を心から信頼することが出来ました。この事件以来、学校は休まずに卒業できました。






先生がくれた言葉で大きく成長出来た

富田あや

先生が年賀状のハガキなのに、手紙のような長いメッセージを書いてきたことがありました。

そこに書いてあった内容が「今の富田は人からの光を浴びて自分の像を見ているけど、いつかは自分自身で光を放って自分のことを見つけなくてはいけない」という哲学的な内容が書かれてありました。

当時の私は意味が全然わからなかったです(笑)でも頂いた言葉が、後にすごく活きてきました。私がそれ以降アクティブになれたのはその言葉の重みが大きかったです。

その後、なけなしの内申点で全日制の偏差値の低い高校に入れました。割とヤンキーかなという子が多く、もみくちゃにされるんですけど……(笑)

中学時代の先生に学校を辞めたいと愚痴ったけど、「富田、こっからだぞ」とすごい向き合ってくれました。

──高校に入ってからも会っていた?

たまに中学の同級生と中学校に遊びに行って、相談したり近況報告したりしていました。
高校3年間で皆勤賞をとって先生に報告することが、私が一番頑張ったということを伝えられるんじゃないかと思いました。

あの事件で1日裏切ってしまったことがあったので……。皆勤賞を取り先生に報告することが、「もう大丈夫です」って先生に伝えるのが一番の恩返しかなと思いました。

私の高校では、大学入試を受けるのが異例でクラスで1人でした。そういう高校だったんで受験に対応していなかったんです。

一般入試とセンター試験の時期に、あろうことか期末試験があったりして……。入試に行くには、学校を休まなきゃいけないので皆勤賞がとれなくなっちゃう。

普通の人なら、迷うわけもなく入試に行くんだろうけど私は前日まで迷いました。入試に行くと、その先生に皆勤賞の報告ができなくなっちゃうと思って……。最後の最後まで泣いて明日どうしようと悩んで……。

最終的にふっと年賀状のことを思い出したんです。それまで全く理解できなかった言葉をぱっと思い出して全てが腑に落ちました。

私は先生に「感謝を伝えたい」「安心させたい」と思って自分自身の行動を決めていたけど、きっとそうではなくて、「自分自身のやりたいことを自分で決めてその行動をしていくこと」「人の基準で決めるんではなくて、自分の考えで行動して決めることが大事なんだよ」ということが言いたかったんじゃないかと私なりに解釈しました。

じゃあ受験だなと思って入試を受けに行って無事に受かることが出来ました。

例えば、今仕事を頑張れたりだとか、大学でインターンをやったり、色んな活動が出来たのは、自分がやりたいことをしっかり意志をもって行動していくことで自分自身を見ることが出来るようになれたから。

その先生の言葉を自分なりに噛み砕いて納得できたかなって感じでした。

──大学時代にフリーペーパーを作っていた?

はい、大学生の頃に女子大生による女子大生のフリーペーパーを作りました。それの編集長をやっていたんですが、そういうことに関心をもったきっかけも、不登校の時に見ていたBlogや自分が美容を好きだったという経験が結びついてそこに行き着きました。

──不登校時代の経験なくして今の自分はいない?

そうですね、大学に行ってからは早くて色んなことをやりつくせた4年間でした。

先生には本当にお世話になって自分の人生が楽しく過ごせるのは大半その先生のお陰なんじゃないかと思っています。今の会社に入社したのも不登校時代や高校時代の経験があったからこそです。






人と真剣に向き合ってきたからこそ自分自身の言葉で話せる

辛かった経験を見事に踏み台にして大きく飛躍した富田さん。その経験があったからこそ、自分自身の意志をしっかりもって行動が出来たので、言葉に現すことも出来るようになり、それが営業という職種に活かされています。今後の活躍にも期待大です。

<富田あや(仮名)>
大学の心理学部を卒業。在学中にクラウドファンディングの企業やトーキョーガールズコレクションのインターンを経験。女子大生による女子大生のためのフリーペーパーを作り編集長を務める。その後、大手人材会社に勤めながらも、新規事業の広報を手伝ったり幅広く活躍中。

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不登校生の一番の理解者は、元不登校生です
私たちも味わったその経験を、現在の不登校生にお話します。

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