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不登校は面白い人生の幕開けだ

生きづらい子を助けることが居場所になる【後編】

風見穏香

支えてくれた友達の影響で不登校からは脱出することが出来た風見さんですが、その後も生きづらい状況は続きます。どのような流れで現在の活動をするようになっていったかを後編ではお伝えします。※前編はこちら :経験があるから子どもたちの目線になれる!シンガーソングライターになるまで【前編】

ルネサンス高等学校

──音楽を始めようと思ったきっかけは?

元々家にギターはあったんですが、小学校4年生くらいの時におたふく風邪になってしまいました。おたふく風邪って腫れた後がすごく暇で、その時にギターを触ったのがきっかけです(笑)その後、ゆずのライブに行く機会があり、ライブを見た時に「私の仕事はこれだ!」という思いが込み上げてきました。そこでシンガーソングライターになろうと決意しました。

──いつから作詞作曲を?

小学校の頃からやっています。未だに中高生の頃に作った曲は歌っていますよ。

──作詞に対するこだわりとかはある?

とにかく自分の等身大の心の叫びを書くようにしています。「自分に嘘をつかない」「格好つけない」「いかにシンプルで人に伝わりやすいか」にこだわっています。

──高校を卒業された後はその道一本?

いえ、大学に進学をしました。実は人目が怖くて、人前で歌うことが出来なかったんです。小さい頃から夢は持っていたんですが、絶対に人には言いませんでした。初めて高校の時に進路相談で、そのことを先生と親に相談したら、馬鹿にされてしまい、それがきっかけで更に人に言わなくなりました。

ただ夢は諦めてはいなくて、社会のニーズに合った曲を書けるようになりたいと思い、大学で社会学を学ぶことにしました。でも結局自信が持てなかったこともあり、大学生活では思うような行動が出来ませんでした。気が付いたら、大学3年生になっていて、就活の時期になりました。

軽く就活もしたんですが、自分はやっぱり社会に不適合だなと、就活をした企業では輝けないと思ったんです。そういった流れから、今まで曲を作ってきたのに一度も人に聞かせなくていいのかなと考えるようになり、本当にそれでいいのかと何度も自分に問いかけました。そして「一度きりの人生だ」と夢を追うことを決意しました。

それでも当時は、外でギターを持って歩くことすら出来なかったので、ギターを持って旅に出かけるのも精一杯でした。せっかく行ったのに歌えなくて帰ってくるという旅を何度も繰り返しました。






──歌えるようになった大きなきっかけは?

当時、大学生向けの自己啓発系のセミナーがあったんですが、そこで歌えるようになりました。自分のやりたいことを人前で発表をしなくてはいけなかったんですが、発表の場で特別に歌をやらせて頂きました。

その時は歌うつもりはなかったんですが、4日間、寝る時間もあまりない状況だったのに、何故か曲が出来上がったんです。

「これは歌わなくてはいけない」

そんな感じがして、初めて「歌わせてください」と勇気を出して人に頼んで歌わせてもらったというのがきっかけでした。

遠い将来で自分のお店を持ち、歌をやりたいという夢も持っていたので、大学生の時に学生居酒屋「あるばか」の経営を経験しました。たまたまそのセミナーで出逢った当時の代表が居酒屋をやりたいという夢を知ってくださり始めることが出来ました。

本来の目的は、その居酒屋で歌をやりたかったんですが、1年間くらい言い出すことが出来ず、普通に過ごしてしまいました。2年目に突入する時に、改めて自分がそこにいる意味を考えた時、歌をちゃんとやらなきゃいけないと思い、そこで毎週日曜日にライブをやらせていただきました。

とはいえ、ライブは部屋を真っ暗にして、下を向きながらでないと歌えませんでした。「自分には歌しかない」と思っていたので、誰かに「才能ないよ」と言われてしまったら「死ね」と言われているのと同じような気持ちで(笑)人から評価を受けることがすごくすごく怖かったんです。

歌を歌ってから、聞いてくれた方たちに感想を書いてもらい、少しずつ少しずつ自信に繋げていきました。

就職はしないでその道に進むために上京したんですが、出てきたばかりの頃は生活が苦しかったので、全然歌もやらずに過ごしていました。

その当時、スタディーツアーなどに参加し、カンボジアによく行っていました。そこで、たまたま仲良くしていた孤児院で、先生がいなくなったということを聞き、初めて自分の意志で勇気を出し、1ヶ月くらいカンボジアで生活をしました。

周りからも反対されたのに、自分の意志で突き進むことが出来たのが自信になったのか、すごく変わることが出来て帰ってこれました。そこから路上ライブもやるようになりました。それでも初めは暗くて全く人がいないところからスタートをしました。

徐々に人がいるところでやれるようになったんですが、新宿など他にも路上ライブをやっている人が多いところで、小さい声で下を向いてやっているので当たり前なんですが、自分のところだけ人が止まらないのがすごく辛かった。

泣きながら歌ったこともたくさんありました。歌いながら人を見れるようになったのは本当にここ最近です。未だにお客さんの顔を見るのが怖い時は怖いですね。決してみんなの上に立ち物事を言えるような人間ではなく、私もここで戦っているという感じです。

──タワレコでランクインした?

そうですね、当時はすごく肩書にこだわってました(笑)

卒業をして4月1日に周りのみんながSNSなどで入社NOWみたいな感じで上げている時、私は何をしてたかというと、ヒッチハイクの旅をしていました。東京から沖縄まで行くという旅だったんですが、その時はちょうど鹿児島くらいだったんです。

3年後の未来を他のみんなと比較をした時に、自分がどうなっているかという想像をするとすごく怖くて、とにかく結果を残したいと思いました。その思いをバネにトントンと進んだ時は、ランキングを取るなど、かなり頑張りました。でも頑張った後に沈没しちゃったんですけど(笑)

──沈没というのは?

頑張りすぎてしまい、その後また引きこもったというか、自分を責める日々が続きました。1週間くらい家に引きこもって、1ヶ月くらいは何も出来ない状況でした。

──頑張り過ぎちゃって疲れがどっと出たみたいな?

歌が歌えなくなったり、人が怖くなったりするスイッチがたまに入ったりします。人は自分が経験したことじゃないと、なかなか理解が出来ないじゃないですか。だから経験が違う人とはわかり合えないんだなぁと思って。そしたら何で人は存在しているんだとか哲学っぽいことを考えて頭の中がカオスになり、悩んで引きこもってしまいました。

──わかり合えないなと思ったきっかけがあった?

友達と言い合いをして、人って本当に経験が違うと伝わらないんだと思ったら人に伝える意味やわかり合う意味がわからなくなっちゃったんです(笑)未だにその意味は見つかってないですけど、1人で生きていけるわけじゃないということはわかっています。

──将来のビジョンは?

やりたいことは、生きづらい子たちが生きやすくなるように日本を変えたいというのが一番大きいです。そのためには生きづらさを抱える子たちが、どんどん世に出てこなくてはいけないと思っています。

自分が死にたいと思っていたけど、死ななくてよかったと思うことがすごくたくさんあるので、本当に死という選択だけはさせたくないと思っています。生きることがしんどい気持ちは十分わかるけど。

その子たちが、生き伸びるために自分には何がるかととても考えます。生きづらいと感じる一つのきっかけに、自分でお金を生み出せないというジレンマがあったので、お金を生み出せる環境を提供出来たらいいなと考えています。

理想は社会不適合と言われている人たちに、その子が出来ることをやってもらって、対価を与えられるという組織を与えられたらいいなということを漠然と考えています。そういう意味では、歌という部分はまた別なのかなと思っています。その活動をすることは自分の役割なのではと勝手に感じています。

生きづらい人と一緒にがんばれたらなと。社会での自分の役割を、自分の「いばしょ」を今は手に入れたくて、必死に色々やらせていただいています。その子たちのためというより、私自身も変わりたいという想いで活動をしています。

家庭環境が大変だったり、自分に価値を見出せないなどそういう子供たちと同じ経験をしていることを活かして、一緒に頑張ろう!一緒に自分の人生歩もう!輝こう!私も負けないぞ!という気持ちが、私自身の頑張る原動力になっているのかなと思います。






生きづらい子たちを助けることが自分自身の「いばしょ」にもなる

生きづらい子たちを助けること、誰かのために生きることが実は自分自身の居場所だと気付いた風見さん。シンガーソングライターの枠を超えたこれからの活躍にも期待が高まります。

<風見 穏香>
茨城県古河市出身のシンガーソングライター。「弱い自分に負けたくない」ギターを持って一人旅に出て、泣きながら路上に立ち小さな挑戦を積み重ねた。2014年6月「ありがとう。」を全国リリース。タワーレコード3位ランクイン。生きづらい世の中で苦しむ人々に「私も一緒だよ」と伝えることで、世の中を変える一筋の光りになれるよう活動中。

ルネサンス高等学校



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