Load

元不登校生から、現代の不登校生へ
伝えたい想いがここにある

不登校生と元不登校生を繋ぐサービス
Clue(クルー)のご紹介

Clueとは?

不登校は面白い人生の幕開けだ

正義感が強すぎて7年間不登校 高校では皆勤賞【前編】

加藤允輝

今回インタビューさせて頂いたのは、株式会社リクルートキャリアで企業の採用支援を行う法人営業を担当している加藤允輝さん。キラキラとした目の輝きと笑顔が印象的で、話すと物腰が柔らかく、過去に辛い経験をした人がもつ陰のようなものが一切見えませんでした。そんな加藤さんですが、実は7年間も引きこもっていた時期があります。学校に行けなくなったきっかけから大学に進学するまでを前編ではお伝えします。

ルネサンス高等学校

──不登校になった時期は?

小学2年生の1月か2月くらいから中学3年生の卒業まで不登校でした。

──行かなくなったきっかけは?

その当時、すごく正義感が溢れる子どもだったらしく、トイレ休憩の休み時間に遊んでいる子どもに対して「今の休憩はトイレ休憩なんだから、遊んじゃ駄目なんだよ」とか言ってしまっていたようです。

「こうであるべき」ということを強く言ってしまうために、周囲から反感を買うというか、少し警戒されてしまうというか。

よく覚えている出来事は、みんなでドッジボールをやっている時のこと。女の子の顔に向けて思いっきりボールを強く当てた男の子がいたので「そんなの可哀想だろ」と言ったんです。それが男の子の反感を買ってしまったらしく。僕がボールをとって投げようとしたら、「お前は投げちゃだめ」と言われ、一緒に遊んでもらえなくて。それをきっかっけに徐々に仲間外れにされるようになっていきました。

それ以来、敏感になり女の子にも陰口を言われている気がして、だんだん学校に行きづらくなりました。

──行かない時はどういう生活を?

長いので色々と変遷があるんですが、不登校になり始めた当初、小学校2年生や3年生の時は本当に引きこもっていて、ずっとベットの中にいました。ひたすら1人でカードゲームをするか漫画を読んでいるかのどちらかでした。

4年生の時は心理カウンセラーの人がきてくれて、市の適応教室にも行けるようになって。そこでは周りの子と遊ぶことが出来るようになりました。5年生の時はマジックと出会って、ずっと夢中でやっていました。

中学校はフリースクールに行き、午前中は勉強、午後は自由なことをやってよいという学校だったので、自分で3~4人のマジックサークルをつくり、マジックの技を磨くことに明け暮れていました。






──学校に行けるようになったきっかけは?

中学校から高校に移るタイミングで、登校できるようになりました。

それまでもチャレンジしたことはあったんですが、学校に行った時に「おっ!みつき来たんだ!やったね!」と言われたりするのが嫌で。けっきょく、1日だけとかしか行けなくて…。普通にして欲しかったというか、特別扱いして欲しくなかったんですよね。

そんな中、高校で登校できるようになったのは、1つは、僕の中学生活を知っている人がいない学校に入学したということ。

もう一つは、正直、女性の存在が大きかったと思います。ドラマの「電車男」を当時見ていて、主人公がオタクじゃないですか。その当時、僕もオタクだったので「オタクでも彼女が作れるのか」と思って。それまでに女の子に陰口を言われた経験もあり、女の子の友達がいなかったんですが、電車男を見て「僕も女の子と話せるかもな」と希望が持てました。

あとは将来を考えた時に、高校に行かないと大学にも行けそうにないなと思ったので決意することが出来ました。

──高校ではつまずくことはなかった?

そうですね。不登校になったきっかけなどを振り返ってみると、正義感が強すぎてしまったのが1つの原因だと思ったので、それを押し付けないように気を付けるようにしました。

そしてもう1つは、友人が少ないために、その友人とうまくいかなくなると孤立してしまうのではないかということです。友人がいっぱいいれば別のグループに入ることで仲間外れにされて居場所がなくなることはなくなると思い、高校に入った時はそうならないようにしました。

当時某ゲームが流行っていて、色んな物に変身出来るみたいなキャラがいました。そのキャラみないに何でも頑張れば、今からでも、違う自分になれるんじゃないかなと思いました。

──登校できるようになったきっかけである女性とは友達になることができた?

いやぁ、いざ女の子と話す時に、何を話していいかわからないんですよ。でも話さなきゃ先に進めないので、頭の中で、周りの友人は会話でこういう話をしているから、自分もこういう会話をしてみようとか色々考えました。

あとは、マジックがセールスポイントだったので、マジックの話をしたら興味を持ってくれるんじゃないかとか。見せびらかしているだけだと引いちゃうから、じゃあ一緒にやってみようとか。

そういう試行錯誤を繰り返していたら、高校2年生で彼女が出来ました(笑)

──高校に入って彼女が出来て自信を取り戻した?

うーん、ちょっとは自信が持てましたが、高校の時は、1日でも学校を休むと前の自分に戻ってしまうと思っていたので、とにかく無我夢中で。7年間のブランクで誰とも話してなかったり、部活をやっていなかったり、恋愛をしてきていないのを取り戻さなくてはいけないという思いがあったので。

でも、3年間遅刻もしなかったですし、皆勤賞で1日も休まず卒業できたんです。それは1つ自信に繋がりました。ただ完全に自信取り戻すとまではいかなくて、本当の意味で自信が持てたのは大学生の時ですね。

おかげさまで、高校では成績もそこそこよくて、大学には推薦で入学したんですが、担任の先生から「大学生になると、もっと出来る人がいっぱいいる。うちの高校でトップクラスになっても、上には上がいるから、もっと頑張らなければ駄目だぞ」と言われ続けて大学に入ったんです。

大学に入学して、周りの大学生と接した時に「意外とやっていける」と感じました。それは、学力の面でも、行動の面でも、そんなにみんな大人じゃなく、自分と同じというか、もしかすると、僕の方が頑張れているかもと思って。

成績の面ではしっかりと単位も取れたし、遊びも普通に出来たので、よくいう「一般的」というか「普通に戻れた」と実感したのが大学1年生の終わりくらいでした。






意外なことが成長するきっかけに……

7年間のブランクを感じないくらい、高校入学以降、急成長をとげた加藤さん。「頭の中でイメージングをする」ことや「彼女が欲しい」という気持ちが成長するきっかけになったのも印象的でした。後編ではリクルートキャリアに入社をするきっかけや、辛い経験があったからこそ営業職に活きた強みなどをお伝えします。

<加藤 允輝>
神奈川県県出身。クラーク記念国際高等学校卒業後、都内の大学へ進学。在学中に起業を経験し現在は株式会社リクルートキャリアで企業の採用支援を行う法人営業を担当。

ルネサンス高等学校



不登校生と元不登校生を繋ぐサービス
Clue(クルー)のご紹介

不登校生と元不登校生を繋ぐサービス Clueのご紹介
不登校生の一番の理解者は、元不登校生です
私たちも味わったその経験を、現在の不登校生にお話します。

Clueとは?