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学級崩壊から不登校 ブログで脱出【前編】

富田あや

今回インタビューさせていただいたのは、大手人材会社で営業のお仕事をされつつ、他社の広報のお手伝いなど幅広い活動をされている富田あや(仮名)さん。一見、芯の強い綺麗な女性といった印象を受ける富田さんですが、前編では不登校になるまでから学校に復帰するまでをお伝えします。

ルネサンス高等学校

目次

──小さい頃はどんな子どもだった?

小さい頃から子どもが苦手で、自分が幼稚園生の頃から幼稚園児が無理と思っていました。(笑)

──精神年齢がちょっと高かった?

人よりも客観的にみてしまうところがありました。昔からみんなの輪に入らなかったです。周りがおままごとやったりだとかドロケイやったりしている中で、折り紙を折りながらそれを見ているみたいな……(笑)
そういう子どもでした。シュールですよね(笑)






学級崩壊から始まった人間不信

富田あや

──不登校になった期間と原因は?

不登校だった期間は、中1の6月末から中2の11月末くらいです。

一番大きなきっかけになったのが、小学校6年生の時にクラスで学級崩壊が起こりました。どのくらいのレベルかというと、受け持っていたクラスの担任が辞めたり、先生が5人がかりでも収拾がつかないくらいでした。

机と椅子を外に全部放り投げて、ガラスを全部割られたり……。まるでドラマに出てきそうな環境でした。

そんな中、誰か1人をいじめのターゲットに置いて、自分がいじめられないように身を守ろうとするということが、クラスで起き始めました。
最初はターゲットが担任の教員でしたが、退職をし対象が生徒に向き始めました。順番に回っていくみたいな形で、いじめが起きるようになりました。

私にも順番が回ってきて、その時期が小学校6年の11月頃でそれが本当にひどかった。集団リンチみたいな形で囲まれ、竹箒で叩かれたり……。雑巾を食べさせられたりなど壮絶な経験をしました。

それがトラウマで、人間が怖くなりました。

しかし、この時は、教室以外の別室に通いながらなんとか小学校を卒業しました。ですがそういうメンバーと一緒に学校生活をおくれる自信がなかったので、中学校は学区を超えて別の学区の中学に通う手続きをしました。
つまり、全く知り合いがいない中学校に入学をしました。

でも周りが変わったとしても、結局は人に対しての恐怖感が消えなくて、友達を信じることが出来ず……。徐々に学校に通う日数が減って、夏頃には完全に通えなくなりました。






人生の先輩方のブログから脱出した不登校

富田あや

──不登校から脱出したきっかけは?

色んな要因があって復帰までいたったんですが、私は毎日ネットをやっていました。ネットといっても色々あるかと思いますが、特にブログを読むのが好きでした。

自分がちょっと憧れる女子高生のブログを見るのがすごく好きで、今で言う読者モデルをみるようなそういう感覚だったと思います。2年間毎日のように見続けて、コメント欄に書き込んで仲良くなったりもしました。

そのブログを運営されていた憧れの女子高生が3年生になった時、美容専門学校に進むという記事を見ました。
自分自身も美容が好きだったので、将来は美容系に進むのもいいなと思いました。

毎日、家の中で悩んでいて想起されるのは、小学校6年生の時の荒れた教室とか、そのメンバーとかが浮かんでしまう。その時にふと思ったのが、年齢が中学2年生になっていても、小学校6年生のままで自分の時間が止まっているような感覚に気付きました。

憧れの子は進路を決めて自分が目指すべき道に進んでいく……。その子のようになりたいのであれば、自分の時間を進めなくてはいけないと思ったのが、結果的に不登校から脱出できたきっかけです。

──いっぱいブログをやっている人がいると思うんですが、何故その方のブログを読むようになったんですか?

その方だけではなく10数名の方のブログを毎日読んでいました。単純に憧れるというか自分がなりたい像と近かった。

後は波長が合うというか、自分の精神年齢かはわからないですけど、考え方が近しい?部分があった。女子高生のブログが最年少くらいで、OLさんの美容系ブログも読んでいました(笑)

──今で言うブロガーたちに影響を受けたんですね。そのまま通えなくなった中学に通うようになったんですか?

いえ、学区を超えた中学ではなく小学校の同級生がいる中学校に入り直して通い始めました。小学校時代のことが引っかかっているというのは、2年間毎日自分を見つめてわかってました。

そこをクリアにしないと、結局場所を変えても変わらないなという風に思ったので原点と向きあおうみたいな。

親に小学校の同級生がいる学区に戻りたいと伝えたら「いじめられに行くんですか?」みたいな反応をされました(笑)当時通っていた学校の校長にも「何のためにうちにきたの?」みたいな話をされました。(笑)「決めたんで」と伝え約2年ぶりに小学校の同級生がいる学校に戻りました。






原点に戻って1人1人と向き合い止まっていた時間を進めた

富田あや

──小学校の同級生がいる中学校に通いはじめた時、同級生の反応はどんな感じでしたか?

もーひどかったです……。早々に上履きがなくなったりだとか……。
クラスで紹介された時に、転校生が来たと盛り上がっている、自分のことを知らないメンバーと、あいつが来たぞと、ざわついている自分のことを知っているメンバーに2極化されました。

そもそも「学校に通う」「外に出る」ということ自体が、自分の中でハードルが高かったんですが、それに加えて当時のメンバーなので更にハードルは上がりました。

──そんな状況で、また学校に行きたくないという気持ちにならなかったんですか?

それがならなかったんですよ。私の中ではかなり覚悟を決めて転校したので。学校に行かなかった2年間は、地獄絵図みたいな2年間でした。
家の中で親の髪を引きちぎってみたりだとか、ダンベルを投げつけてみたりだとか、色んなことをやりました。そういう中で何回も死にたいと思ったことがありました。

でも、どうせ死ぬなら向き合ってからだろと思って(笑)
捨て身じゃないですが身を投じました。

最初は新しいメンバーと交流していましたが、小学校の同級生と向きあおうと思って学校に出てきたんで。すれ違ってしまったことや話そうと思っていたことを決めていて、1人1人と話しました。

──それは中々出来ることではないですね!相手の子たちはどんな反応だったんですか?

最初は「は?」みたいな反応でしたが、「私はこういうことを考えて転校してきたんだよね。あの時のことをどう思っていたの?」と話をしました。先生に個室を借りて、放課後に1人1人と向き合いました。

その結果、いじめた子たちも悪気はなかったということがわかりました。いじめてたって言葉にも語弊があるというか……止む終えなかったんだなと思えました。

自分も同じ立場になる可能性はあったんだなと実感しました。あの時は仕方なかったよね、寧ろ一緒にあの辛い状況にいたよねみたいな……。話してみると、いじめた子たちも引きずっていて、時間が止まってしまっていたというのがわかりました。

その場にいた人しかわからない苦しみを、それぞれが自分の中で抱えていました。被害者同士だったんだなと。

──いじめた子の時間も進められてあげれたみたいな感じですね

結局、その子たちが本当にやりたかったわけじゃない。まだ小学生ですし、何も判断がつかない時期で、あんなにクラスが荒れてしまったら自分の身を守るのが当然のことだと思いました。

──転校してきて上履きを盗んだような子とも話したんですか?

話しました、これが面白くて、1人と話すと「言っておくよ」みたいなことを言ってくれたりする。友達から話すと効果があるみたいで、段々お互いの誤解が溶けてきました。

お互いに思ってたことや、悪かったところなどを反省して、最終的に綺麗に解決出来ました。

──ほんとにすごい勇気のいる行動をされたと思いますが、人生においてご自身にプラスになったのでは?

正直、そこで乗り越えたと思っていなくて……。復帰してその後も生き辛いなって思う日もありました。
2年間分学力が遅れていたのも、ある一種の行き辛さの原因になったりしました。乗り越えるべきはそこからだったというか……。

──ようやくスタートラインに立てたんですね。始まりだったみたいな?

そうですね。でもその後の経験が後に活きてきました。






いじめた相手と向き合い止まっていた時間を進めた

学校は小さな社会であって、1人1人と向き合うということは、学校以外でも大切なことだということを改めて実感しました。そんな勇気ある行動をしてきた富田さんですが、その後も色々な葛藤が続き大きく自身を成長させます。大きく成長することが出来たという後編を次回はお伝えします。

<富田あや(仮名)>

大学の心理学部を卒業。在学中にクラウドファンディングの企業やトーキョーガールズコレクションのインターンを経験。女子大生による女子大生のためのフリーペーパーを作り編集長を務める。その後、大手人材会社に勤めながらも、新規事業の広報を手伝ったり幅広く活躍中。

ルネサンス高等学校



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