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不登校は面白い人生の幕開けだ

辛かった不登校経験 定時制高校での出逢い【前編】

二川 智南美

今回インタビューさせていただいたのは、編集プロダクションに勤務されていらっしゃる二川さん。お仕事でお城に関する書籍の編集を多くされているので、江戸城跡(皇居)にて取材をさせていただきました。撮影中も、お城に関しての知識を色々教えてくださり、趣味は俳句など日本の和を大切にされています。第一印象はとても笑顔が素敵な方ですがその笑顔の裏側に迫ります。

ルネサンス高等学校

──不登校になった時期はいつ?

完全に不登校になったのは中学2年生の2学期からです。
それまでも結構休みがちでしたね。朝遅れて行ったり、ちょこちょこ休んだりしてました。

元々、朝に起きるのがすごく苦手で小学校時代から集団登校に遅れることはありましたが、小学校の時は普通に通っていました。
しかし、中学になると、勉強に追いつけなくなり、友達関係も壊れ、先生とうまくいかず、父親とも仲が悪くなりボロボロの状態になり、学校へ行くのが億劫になってしまいました。

未だにそうなんですが、決められた時間に決められたことをするというのがすごく苦手なので、学校はシステム的にも合わないというのがあり、行かなくなっちゃいましたね。

──色んな要因が重なったという感じで、これという決め手はなかった?

そうですね、色々積み重なってだんだんと行かなくなったわけですが、不登校の直接のきっかけとしてはクラスメイトと部活の顧問に言われた一言がきっかけです。

中学1年生の時から、勉強も何もかもうまくできない自分がすごく嫌いでした。だから、大きいことにチャレンジすれば、何かが変われるんじゃないかと思って、中学2年生になった時に学級委員長に立候補したんですよ。

けれど、いかんせん要領が悪く、クラスメイトに「学級委員長のくせに、やる気ないんじゃない」みたいな事を、後ろからわざと聞こえるように言われたことがありました。それが大きなショックでした。

それから段々と、色んな物が手につかなくなり、夏休みに入ってもずっと気持ちが沈んでいました。当時は文芸部に入ってたんですが、出された課題も全く出来ず、夏休み明けに「すみません。出来ませんでした」と顧問に伝えたら「お前やる気ないのか」と言われました。

マンガなどで、ショックのあまり画面にヒビが入り、パーンと崩れる表現があるじゃないですか。それが実際に起こったんです。未だに忘れたいのに忘れられません。この瞬間に、何とか耐えていたもの全部が崩れて、次の日から学校へ行かなくなりました。この二つの出来事が一番大きな直接的原因でした。

──完璧主義者みたいな感じがあった?

そうですね。今はだいぶ治しましたけど、本当に完璧主義者でそのせいもあったと思うんですよね。

──思い描いていた自分とのギャップが埋まらなく、そこにボールを投げられたみたいな感じ?

そうです、ノーガードな状態なのに投げられちゃって(笑)
それで壊れちゃった感じですね。

──学校に行ってない間は何していた?

ゲームをするか漫画を読むか、あるいは泣くかみたいな……。

そもそも中学時代以前のことをあまり覚えていないんですよね。あんまりにも辛かったから、記憶を消しちゃったようなんです。
だから今、自分の年齢を高校時代からしか数えてなくて、実際は24歳なんですが9歳くらいと思っています。マイナス15歳です(笑)






定時制高校で出会った憧れの女性の存在

二川 智南美

──高校は定時制高校に?

はい、母親の勧めで定時制高校に入りました。

──高校からは通えるようになった?

うーん……最初は休むこともありましたけど、似たような境遇の子たちがいて心地よかったので、割とすぐに学校が楽しいと思えるようになりました。
その大きな理由は、憧れの人が出来たことです。同級生なんですが5歳年上の女の子でした。

不登校も不登校で大変ですけど、その子の場合は壮絶な過去を持っていました。16歳で結婚し、旦那さんに暴力を振るわれて、別れて、一回社会に出て働いていて・・・・・・という、自分ではどうしようもないような経験をしていました。

すごく辛い目にあったのに、すごくしっかりしているし、みんなにも優しいし、色んなことに一生懸命向き合っている。それに比べて、自分は何してんだろうって気持ちになりました。その大人な5歳年上の同級生みたいになりたいなって強く思ったんです。

──定時制高校は、同じような境遇の子もいるし、目標や憧れになるような年上の人もいるし、環境が良かった?

はい、すごく良かったです。
自分でも、原点は定時制だなといつも思っています。分かり合える仲間と、ロールモデルっていうんですかね、目標になる人がいて。環境もいわゆる学校って感じがあんまりしないから通いやすかった。先生も中学時代の顧問みたいに、頭ごなしに否定しなかったし、生徒と近い距離だったのも良かったですね。

──学校の環境が良く、徐々にご自身が変わっていったという感じですか?

そうですね、高校1年の終わりや2年生くらいから、実行委員をしたり、生徒会にも入ったり、色々なことにチャレンジ出来ました。

──そこから大学に行こうと思った理由は?

「将来の夢はどうしよう」ってなった時、幼い頃から小説家になりたいという夢があったので大学に進みました。
ただ、小説家になりたい夢も、今思えば有名になって中学時代の同級生たちを見返してやる復讐心が強かったかもしれません。また、単純に物語を書きたいというのもあったけれど、自分と同じような境遇だった人に、小説で「あなただけじゃないよ」ということを伝えたいと漠然と思っていました。

しかし、現実そんな甘くないわけで、大学に入学早々、こりゃ周りに敵わないと思い小説家の夢を諦めました(笑)その時に偶然出会ったのが俳句で、今でも続けていますし、これからも続けていきたいなと思っています。






色んなことにチャレンジをして好きなことを見つける

不登校から高校時代に出会った人たちに良い影響を受け、見事大学に進学された二川さん。後編では一番支えてくれたお母様の対応などのお話を伺いました。

<二川 智南美>
群馬県出身。県内の定時制高校卒業後、都内の芸術系大学へ進学し、俳句を専攻。現在は編集プロダクションで書籍の編集・制作を行う。

ルネサンス高等学校



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私たちも味わったその経験を、現在の不登校生にお話します。

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